「古民家を直したい」と相談に来る方の多くは、「本当に直せるのか」という不安を持っています。正直に言うと、直せない家もあります。でも、外から見て古くても、構造がしっかりしている家は思ったより多いです。判断するために、現地で必ず確認する5つのポイントをお伝えします。

1. 床下の土台と大引き ¶
床下に潜って、土台(基礎の上に乗る横材)と大引き(床を支える材)の状態を見ます。腐朽や蟻害がないか、手で押して硬さを確認します。土台が傷んでいると、上の構造全体が不安定になります。ここが健全なら、多くの場合は修繕できます。床下点検口がない家は、まず点検口を作ることから始めます。
2. 柱の根元 ¶
柱の根元(土台との接合部)は、雨水や結露が集まりやすく、腐りやすい場所です。壁を少し剥がして確認します。表面がきれいでも内部が腐っていることがあるので、錐(きり)で刺して硬さを確認します。根元が腐っている柱は、部分的に取り替えることができます。柱全体を替える必要はありません。
3. 屋根裏の小屋組み ¶
屋根裏に上がって、垂木・母屋・棟木の状態を見ます。雨漏りの跡(黒ずみ・シミ)があれば、どこから水が入っているかを追います。小屋組みが健全なら、屋根の葺き替えだけで対応できることが多いです。屋根裏は夏に非常に暑くなるので、点検は朝のうちに済ませます。
4. 外壁の通気 ¶
古い木造住宅は、外壁に通気層がないことが多いです。壁内に湿気が溜まり、構造材が傷む原因になります。リノベーションの際は、外壁を張り替えるタイミングで通気胴縁を入れることをすすめています。自然素材の仕上げと組み合わせることで、壁全体が呼吸できる構造になります。
5. 基礎のひび割れ ¶
コンクリート基礎のひび割れは、幅0.3mm以下の表面クラックなら補修で対応できます。幅が広い、または斜めに走るひび割れは、地盤沈下や構造的な問題のサインです。基礎の状態は、リノベーションの可否を左右する最重要項目です。気になるひび割れがあれば、構造専門家に診てもらうことをすすめています。
現地調査は無料です。「直せるかどうか分からない」という段階でも構いません。床下に潜って、屋根裏に上がって、正直にお伝えします。まずご連絡ください。